人生の終わりまで見届けて下さいました

長い間自宅で一人暮らしを続けていた父がこちらの有料老人ホームに入ったのは今からちょうど一年前のことでした。
母が他界した翌年に突然老人ホームに入ると言い出し、私達兄弟がきちんと事情を聞く暇もなく家や家具など必要なものだけを残して後は全て売り払い入居をしました。
昔からこうと決めたら梃子でも動かない人でしたから仕方がないと私達も諦めていましたが、入居してから半年も経たないうちに父が脳出血で倒れ寝たきりの状態になってしまいました。
何をするにも人の手が必要な状態、食事や排泄など当たり前の行動も何一つ出来ません。
それどころか寝返りすら一人で打てない状態で、何も詳細を知らなかったためこれからどうなるのだろうと不安ばかりを抱えていました。
しかし、寝たきりになっても介護を受けることが出来るとのことで、人の手が無ければ生きることも出来ない父の面倒をよく見て下さいました。
それに施設で仲良くしていた方ともお話が出来るようにと部屋の外にも連れていって下さり、一から十までこちらが面倒を見なくて良いのだということにすごく救われた思いがしたものです。
私も小さな子供を二人抱える身ですので父の面倒を付きっきりで見るのは難しく、兄もまた仕事があるため介護をすることが出来ないのでこんな事態になった時どうしたら良いのかといつも話し合っていたくらいですから、本当に有り難かったです。
先月、しばらく調子が悪かった父は施設内で容体が急変してしまい、心肺蘇生の甲斐も虚しく他界しました。